各省庁の予算案が公表中ですが、その中の補助金資料に「掛かり増し」という言葉が目につくようになりました。
補助率1/2、1/3と並列して書かれる「掛かり増し」…聞きなれない言葉ですが、どういった言葉か解説します。
辞典には載っていない
「掛かり増し」と国語辞典で引いても見つかりません。
どこで使われている?
官公庁が行う補助事業で「掛かり増し経費」「掛かり増し費用」といった形で使われています。
「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金」では対象事業所を「令和2年4月1日以降に感染症対策を徹底した上で、サービスを提供するためにかかり増し経費が発生した施設・事業所」と定義しています。また、その経費は感染症対策に要する物品購入などと定義されています。
毎年大きな予算が取られている「エネルギー使用合理化等事業者支援事業」は令和3年度に「先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金」と形を変え、一部類型の補助率に「掛かり増し」が新しく採用されるようです。ここでは、省エネ設備(LED照明等)と一般設備(蛍光灯等)の金額を比較し、その差額を補助する形が検討されています。
何のための「掛かり増し」か
これらから、「掛かり増し」とは「通常より増して掛かる何か(経費など)のこと」を指していると思われます。
上記の新型コロナウイルス対策であれば、通常の施設運営では必要なかったアルコールやマスク・仕切りや隔離施設がそれにあたるでしょう。
省エネルギー投資であれば、通常の設備更新であれば必要はないものの、+αの費用で高度な省エネ機能がついた設備に入れ替える場合に追加でかかる費用が「掛かり増し経費」と言えます。
補助金を活用した設備投資については
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