暑い暑い夏が終わり、ようやく秋めいてきたと思えば、急に寒さを感じる季節になりました。
震災以降、日本では火力発電が増え、燃料の輸入に莫大な費用がかかったり、排出する二酸化炭素の量も大きく増え、それに伴い私たちの電気代は上がり続けようとしています。夏が終わっても省エネ思考であるよう、弊社でもCOOLBIZの次はWARMBIZをと対策しています。
さて、電気とは直接関係ないのですが、フードマイレージについてご紹介したいと思います。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、フードマイレージとは、生産地から食卓までの食料を運ぶ距離に食料の重さをかけたものです。
この数値が高いほど輸送するときに排出される二酸化炭素が多いと考えられており、食料自給率の低い日本はフードマイレージが世界一高い国でもあるのです。
近年、各地で起こっている異常気象は地球温暖化が原因だと考えられています。
先日フィリピンを襲った猛烈な台風は深刻な被害を与え、被災地は未だに救援物資が届かない状況にあります。
地球温暖化を食い止めるべく、今、出来ることのひとつは、食料の生産地をみて、どこで作られた食料を食べているのかを自分で学び、なるべく近くで作られているものを食べることです。(例外もあり、例えば牛肉ですと餌の自給率がとても低いのでアメリカから多くの穀物を輸入しています。この場合は国内の牛肉よりもアメリカ産のほうがCO2削減量が多くなります。)
電気の省エネも、フードマイレージを意識することも、一人で出来ることはとても小さく、何の役に立つのかな?と思うこともありますが、それでも自分の出来ることを実行し、自分たちの子どもたちに、孫たちに、少しでもよい日本を、地球を届けたいものです。
本日の食卓に乗っていた、モーリタニア産タコのフードマイレージを計算してみました。
タコ200g×モーリタニアからの輸送距離約13305km×t-CO2排出系数(船舶20)=53.22g.CO2排出量。
生産地を国内でも有名な明石に変えると、タコ200g×明石からの輸送距離155km×t-CO2排出係数(トラック180)=5.58gです。
53.22-5.58=47.64になり、CO2排出量を約48g減らせたことになります!
ちなみにワカメ5gだと、中国から輸入した場合に比べ国産では約1gのCO2排出量を抑えることができます。
毎日の食事を考えるのは大変なことですが、少し意識して生産地を見直すのも面白いかもしれません。