月刊情報誌「日経トレンディ」が毎年この時期に発表しているその年の「ヒット商品」と翌年の「ヒット予測商品」。ニュース、情報番組などでも毎年大きく放送され、これによって流行や話題の新商品を知るという方も多いのではないでしょうか。
今年も11月3日、「2015年ヒット商品ベスト30」と「2016年ヒット予測ベスト30」が発表されました。
その「2016年ヒット予測ベスト30」の第1位が、なんと「新電力」でした。
記事の中での商品名としては、「新電力トリプルセット割」。
電力小売り自由化に伴い、既存の電力会社以外の様々な業種が電力事業に参入し、電気、ガソリン、ケータイの「トリプルセット割」や、ポイント制度などの新しいサービスにより、消費者の乗り換えが加速度的に進むとみられています。
このような動きは、このブログでもこれまで何度か取り上げていたものですが、電力小売りの全面自由化を目前に控え、いまや新製品の動きに詳しいメディアで来年のヒット商品第1位として取り上げられるほど「新電力」が身近な商品になってきている、と言えるでしょう。
来年度からは、一般の消費者の間でも、身近な消費の一部として「新電力」を実感する、という社会になっていくと思われます。
一般家庭向けの電力自由化は来年の話ですが、企業や工場がメインの高圧受電の世界では、既に自由化による新電力の参入が広まっており、今まで新電力のサービスを受けられなかった地方でも例外ではなくなってきています。
高圧の世界でも、上手に電力会社を選ぶことにより「トリプルセット割」に負けないくらいの割引率や、他のサービスとの組み合わせ、副産物を産み出しています。
今までよく知られておらず不安に思われることもあった「新電力」。
来年以降は、抵抗感が下がるにつれてこのようなメリットが広く知られるようになり、低圧、高圧ともに広く受け入れられる、真のヒット商品になるのではないでしょうか。