LEDとその市場動向について

LEDとは、Light Emitting Diodeの略で、一方向に電圧を加えたときに発光する半導体素子の一種です。
発光ダイオードと呼ばれることもあります。各種照明器具、LEDディスプレイ、自動車用照明、信号機、店頭看板など様々な用途で用いられています。

中でも特に身近なのはなんといってもLED照明ではないでしょうか。近年急速に普及してきたLED照明…みなさまの中にもお勤め先で、ご家庭で、導入されている方も多いかと思います。

既にご存じかと思いますが、ここであらためてLED照明のメリットをおさらいしておきましょう。

LED照明のメリット・デメリット

メリット

1. 寿命が長く、取替の手間がかからない。
白熱球の約40倍、蛍光灯の約4倍。1日10時間の使用で10年以上もつと言われています!

2. 低発熱、赤外線フリー
LEDは発光しても発熱しないという特性があります。照射面に触れても熱くないため、冷房機器の省エネが効率的になります!

3. 省エネルギー
一般的にはLEDの消費電力量は、白熱電球の1/4~1/5と言われています。CO2削減にも大きく貢献し、地球温暖化防止につながります!

4. 虫を寄せ付けない
昆虫を引きよせる紫外線がLED照明にはほとんど含まれておりません。LED照明を使用すれば虫の死骸で設備が汚れることも防げます。屋外での照明にはもってこいですね!

5. 点灯の応答性の良さ
LEDは対応速度が速いため、通電した瞬間、即座に点灯します。快適に使用できると同時にこまめな消灯を心がけることにより、省エネ効果も期待できますね!

デメリット

非常に魅力的なLED照明ですが、反面、デメリットも存在します。主なデメリットを3つご紹介いたします。

1. 蛍光灯に比べて値段が高い
LEDは部品点数が多く中には高度な電子部品が使われています。また、設置の際に人手や時間がかかってしまうため従来の蛍光灯に比べ高価格となっています。しかし近年は価格競争の激化に伴い価格は下がりつつあるようです。

2. 熱に弱い
浴室やサウナなど、熱がこもる場所で使うと破損する可能性があります。使う場所に向き不向きがありますので設置を検討される際はご注意ください!

3. 光に指向性がある
LED以外の照明は360°均一に光が届きますが、LEDは均一に光を放射できないため、場所によって明度が異なります。このため、部分的に暗く感じる場合があります。

LED照明の市場動向

続いてLED照明の市場動向を見てみましょう。

平成24年7月31日閣議決定された「日本再生戦略」では、2020年までに、公的設備・施設へのLED照明導入率100%達成(LED照明と有機EL照明を合わせて)の方針が示されています。この数字を見るだけで、国がいかにLED照明普及に力を入れているかが伺えますね。

ちなみに、東日本大震災以降の省エネ意識の高まりも相まって、当初の予測よりも前倒しでの普及が予想されているようです。商務情報政策局発表の資料に分かりやすい市場動向のグラフがありましたので、引用させていただきます。

出典:LED照明産業を取り巻く現状|商務情報政策局 情報通信機器課

今後ますますの普及が予測されるLED。有効に活用することが、環境貢献に繋がり、ひいては未来の地球を守ることに繋がります。メリット・デメリットをしっかりと理解した上で、省エネルギーを実現していきましょう!

参考:http://www.led.or.jp/