おはようございます!
営業アシスタントの藤井です!
本日は受電設備シリーズ第二弾!「高圧ケーブル」についてお話させて頂きます。
電気は発電所で発電され、皆様の手元に届きます。
その電気が通る道が「高圧ケーブル」です。
簡単に言いますと、「電線」のことですね。
受電設備をお持ちの皆様のところにもこの「高圧ケーブル」は通っています。
以前のブログでもお伝えしましたがこの「高圧ケーブル」にも寿命があります。
雨風にされされることが多く高圧ケーブルを覆っている被膜に小さな亀裂が生じ、そこから雨などの水分が入り、それが原因で電気事故に繋がります。
最近では7月29日夜から30日夜にかけて、瀬戸内市役所牛窓支所さんでケーブルが原因の停電も起きたようです。
こちらの市役所では温度管理が必要な美術品を収蔵した美術館も併設されていることから、早期復旧を目指して動かれていました。
参考:https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20240730/4020021042.html
瀬戸内市役所さんの原因が劣化によるものかはわかりませんが、いずれにしろ「事故が起こったら短時間で復旧するものではない」と想定しておくことが大事です。
24時間営業のホテルやコンビニ、データセンターはもちろん、営業時間外でも温度管理が必要な施設…たとえばスーパーマーケットやドラッグストア、冷凍冷蔵倉庫などでは、電気がいつ止まっても困りますよね。
電気保安点検に入らせて頂いているお客様でも実際に事故が起こったことがあります。
以前から高圧ケーブルの計測値に異常が見られたため更新工事のお話を進めていました。
しかし、「まだ、電気が使えているから…」「工事費が高額なので…」と言った理由で先延ばしになっていました。
そして、ある雨の金曜日の夜中にわたしの携帯にそのお客様から連絡が入りました。
「急に停電した」とのこと。
至急、主任技術者を現場へ向かわせたところ指摘していた「高圧ケーブル」が原因での電気事故でした。
翌朝、私も電気工事店、電力会社と共に現場に向かいましたが、キュービクル内で高圧ケーブルが燃えていました。
緊急工事の手配を行いましたが、部材の発注などに時間がかかり、停電の復旧ができたのは翌週の火曜日でした。
このように電気事故はいつ起きてもおかしくはありません。そして、この例は決して珍しい事故でもありません。
点検の報告書に指摘事項として記載があるものは無視せず必ず確認してください。
電気事故は起きてしまってからでは、復旧に時間がかかります。
内容が難しくわからないことがありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。