★9つの省エネルギーバリアを突破せよ★

こんにちは!営業アシスタントの原真奈美です。

今日は「なぜ省エネが進まないのか?」について考えたいと思います。
おそらく経営者の方は聞き飽きたと思いますが…「利益率10%の会社なら、100万円のコスト削減は1000万円の売上と同じ!」という理論。省エネパンフレット等にもよく掲載されています。

ただ、皆さん、売上を追い求めるようにコスト削減は追い求めない…

もちろん、ある程度規模が大きく、総務経理の選任担当者が何人もいるような会社さんは追い求めていると思いますが、「売上と同レベルで追い求めている」会社はごく少数かと想像します。

そして、売上目標は会社の目標だけれども、コスト削減は部門レベルの目標、という会社も多いのではないかなと思います。

お客様のお話を聴く限りでは、次の2つの理由が大きいようです。
・削減していいコストなのか知識が必要 = 新人に任せるのは難しい。しかし人手不足でベテランの手も割けない
・コスト削減は限界がある = 売上追及と違って天井がすぐ見える。下げ続けられるわけではない

そこで、9つの“省エネルギーバリア”という考え方です。

引用:省エネ行動とエネルギー管理に関する研究会第1回(うち『省エネルギー政策の実効性評価と改善提案』)|2010年12月22日|財団法人電力中央研究所 木村 宰氏

中小零細企業では「情報不足」「限定合理性」「惰性」「関心・意識」の影響が大きいように感じます。

いずれのパターンでも効果があるのは、トップダウンで「やれ!」と指示を出してもらうことですね。経営者が明確な意思を示せば、部下たちは動き始めます。しかも、省エネはほとんどの場合「自分たちで何とかなること」が多いです。

各組織によって課題は違いますが、実際に省エネルギーバリアを突破してきた解決策のエッセンスをお伝えします。

資金調達力 … 現金が不足している場合は、リース、ESCO、レンタル。あるいは設備投資ではなく投資のない運用改善だけ行う
リスク   … 短期間で投資改善できるものから進める、でOK。他にやることがなくなってから長期的なものを考えましょう。
情報不足  … 省エネ診断など、外部の専門家からのアドバイスを受ける
動機の不一致… リスクにも繋がる問題です。補助金でよく発生する課題です。関係者とwin-winの関係性が構築できるかが鍵です。まずは現状の契約から確認しましょう。
限定合理性 … 人手不足が最たる要因です。相見積、条件比較、費用対効果計算まで含めて外注するという方法があります。
隠れた費用 … 「運搬費用は別途」「土日作業は別途」等の詳細を確認すること。また、設備投資の場合は設備停止期間を確認することが大事です。
惰性    … もっとも重要です。大体の場合「今のままで問題ない」「変えることで新たな問題が発生するかも」と考えています。限定合理性と一緒に解決しましょう
関心・意識 … 暑い寒い等の不便がなければ、省エネに意欲的な従業員さんは実は多いです。トップダウンで指示を出し、効果的な省エネをしましょう。結果算出まで外注できれば関心・意識の継続に繋がります。
組織構造  … トップダウンで指示を出す。あるいは部門長など組織ごとのキーマンを動かす。

自分も悩みを抱えているがこの中では解決しない、という方は…あなたの会社に合わせた対策で一緒に解決しますので、ぜひ私にご連絡ください◎