★動物による電気事故★

皆さんこんにちは!事務局の原 知弘です。
長い間暑かったですが、ようやく涼しくなってきましたね。
夏の間は暑すぎて蚊も大人しかったのに、今になって刺され放題で参っています…!

そしてこれからは一雨ごとに寒く寒くなっていく季節。寒くなって起きることと言えば…?受電設備に入り込んだ小動物による停電です!
これは毎年必ずと言っていいほど私も報告を受ける事故です。事業者が屋外に設置している高圧受電設備の中は暖かいもので、寒さから逃れようと小動物が入り込み感電してしまうのです。

掲載の資料は経済産業省が公表しているデータですが、他物接触-鳥獣接触による波及事故が1年で12件(7.1%)とあります。件数をみると少なく感じるかもしれませんが、これは波及事故まで発展した件数です。波及事故にまで至らない停電、停電にまで至らない設備の損傷も含めると鳥獣接触による被害はこの何倍もあると推察されます。また原因不明の停電の場合、接触したものの感電死せず動物が逃げたというケースもあり得ます。

当社が点検している事業所だけでも、過去3年で起こった鳥獣接触による停電は15件ありました。過去のブログでも事例を取り上げているので是非見てみてください。

工事事例~動物侵入による地絡事故~

事例にもあるように、特にゴルフ場など自然が多い場所で屋外に受電設備を設置されている事業所の割合が多いです。技術者が点検時に小動物の入れるような隙間を塞ぐよう指摘をされた場合は速やかに塞いでしまいましょう。一時的には手間かと思いますが、そのような事故で停電が発生してしまえば技術者に復旧してもらうまでは電気が使えませんし、設備の状態によっては波及事故になって賠償まですることになるかもしれません。関東東北産業保安監督部によると、1,000万円以上の賠償額となった事例もあります。

日頃から売上を上げることや省コストに取り組んでいる企業の皆様、このような多額な支出は避けたいですよね。
うちの設備は大丈夫かな?指摘を受けたけど工事をどこに頼めばいいか分からない…という方は私に是非気軽にご相談ください!