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ファシリティマネジメント

「保工分離の原則」とは?

用語 電気保安点検 電気工事

「保工分離(ほこうぶんり)の原則」とは、保工分離制度とも言い、「保守」と「工事」を実施する者は別々でなければならない、という考え方です。「保守工分離(ほしゅこうぶんり)」と言うこともあります。

保守と工事を実施する人が同じだと、「壊れているので修繕が必要です。●万円です。こちらで直しておきましょうか?」とスムーズに話を進めることができます。

これはお客様のメリットですが、反面、壊れていないもの・まだ修繕の必要がないものなのに、自分や自社の利益を増やすために工事を勧めることも考えられます

不要な工事をしてお客様から費用を受け取ることがあってはなりません。そのために保・工を分離し、お客様の不利益を防ぎます。

なお、一つの会社に保守部門と工事部門が存在することは問題ありませんが、担当技術者個人が保守管理業務と工事の両方を行うことはできません。
これは、電気主任技術者は「保安管理の専業者であって、他の職業を有することは許されない」と経済産業省から通達されているからです。

この原則は「設置者の利益を守るために業界内でも定着化・慣習化されたもの」(規制改革ホットライン検討要請項目の現状と対応策 平成30年度分、経済産業省、10ページ目|内閣府)で、制度上は規定されていませんが、医薬分業(医師が薬の処方、薬剤師が調剤を担当)など、他の業界でも採用されています。

保工分離には、お客様の不利益回避以外に、保守・工事それぞれが自領域で専門性を向上させられること、チェック体制の強化といったメリットもあります。

スターメンテナンスサポートでは

株式会社スターメンテナンスサポートは、一般社団法人中央電気保安管理技術者協会(略称:中央電気保安協会)を運営し、大手電力会社や大規模プラントなどで数々の経験・実績を積んできたベテランの技術者が電気設備の保安管理を行っています。

創業当初は設備の改修についてはお客様から直接電気工事屋さんに依頼をしてもらっていましたが、近年「付き合いのある電気工事屋さんがいない」「まとめてお願いしたい」というニーズが強くなり、工事をお引き受けすることが増えてきました。

保守は中央電気保安協会が行い、工事はスターメンテナンスサポートが主導することで保工分離を実践しています。

当社の電気保安点検・電気設備保安管理サービスはこちらからご覧ください。