こんにちは!事務兼営業アシスタントの永松です!
先日、事務所にお客様からお問合せの電話がありました。
「中国電力ネットワークから『発電側課金(系統連系受電サービス料金)』と記載された請求書が届いた。今まで見たことないんだけど…これって詐欺?」
金額にして数百円のものでしたが、これを支払ったら後々莫大な請求に巻き込まれるのではと不安に思いお問合せされたとのこと。
確かに身に覚えのない請求書が急に届いたら困惑しますよね…。
「発電側課金(系統連系受電サービス料金)」というのは、国が正式に認めている制度です。
電線などの送配電網は送配電事業者(中国エリアであれば中国電力ネットワーク株式会社)のものですが、当然設備修繕費・人件費などの費用がかかります。これを「託送料金」というものに含めて小売事業者から送配電事業者に支払っていました。その「託送料金」は今ブログを読んでいただいている需要家の皆さんから小売事業者に支払う電気料金にも含まれています。2024年4月より発電事業者もこれを負担することとなりました。お問合せいただいたお客様は太陽光発電設備を設置されていたので、その対象になったということだったんですね。
世界的にカーボンニュートラルに向けて再生可能エネルギーの普及が求められる今、送配電網も増強する必要があります。また高度経済成長期(1960~70年代)に大量に設置された送配電網は、老朽化により更新が必要な時期に突入しています。つまりこの託送料金は増える一方と考えられます。これを需要家だけではなく同じ送配電網を使用している発電者側にも負担してもらうことで公平性を保つという制度なので、この発電側課金も同じく増える一方と考えられます。今は課金対象外となっている小規模な電源もそのうち対象に含まれるのではないでしょうか…発電設備をお持ちの方、これから設置を検討されている方は他人事ではないですね。
巷では電気代値上げ!国の補助!など話題になりますが、どのような仕組みでどのような費用が発生しているのか、誰が何の費用を負担しているのか、理解しておくことは損ではないはずです。
電気は私たちの暮らしに必要不可欠ですからね!
結論詐欺ではありませんでしたが、電力会社を名乗った詐欺があるのも事実。(ちなみに「保安協会を名乗るところから無料点検の電話があったが本当か?」というお問合せもちらほら…当社・当協会はそのようなことはしていません×)
不安なことも、ちょっと相談したいな~ということも、お客様に寄り添って対応しますのでお気軽にお問合せください!
参考:発電側課金(系統連系受電サービス料金)について|中国電力ネットワーク株式会社