劇毒物であるPCBを含む設備は、勝手に処理することが出来ません。これらの設備は処理に期限が設けられており、2027年3月31日までに処分を行なわなければなりません。
残り2年と期日が迫る中、2025年4月1日より分析費と処理費に対して助成金が出ることになりました。
助成金の概要
引用：低濃度PCB廃棄物の濃度分析・処理に係る助成金交付業務開始(R7/4/1)までの予定（低濃度PCB助成金リーフレット）｜産業廃棄物処理事業振興財団
分析費及び処理費ともに助成されます。
補助率は分析費・処理費ともに1/2。 ※限度額あり
助成対象経費は以下の3点です。
・収集・運搬（積込み・積下しを含む）に要する経費
・漏えい防止措置に要する経費
・処分に要する経費
PCBってなに？
PCBとはダイオキシン類の劇毒物であり、脂質に溶けやすい性質から人体に蓄積しやすく、様々な健康被害をもたらします。毒性が明らかになる前はその有用性から様々な産業で活用されていましたが、現在では規制対象として製造・輸入・使用が禁止されています。
放っておくとどうなる？
行政の指示に従わず処理期間を過ぎてしまうと、厳しい基準を守った上で永遠に保管をしなければならなくなり、基準を満たしていないことを指摘され改善命令を下されても違反した場合は懲役刑や罰金刑の可能性もあります。
これらの設備は処理することも譲渡することも出来ないので、期限までには処理を終えるようにしましょう。
助成金が出ている今のうちに動こう！
「期限まで2年あるからまだいいや」と思っていると、同じように考えていた事業者の駆け込み需要に巻き込まれて、「処理しようにも請け負える業者が見つからない」なんてこともありえます。
まだ期日に余裕があるため依頼を受けてもらいやすく、助成金が出ており金額面での負担も抑えられる今のうちに動くようにしましょう。
スターメンテナンスサポートで出来ること
スターメンテナンスサポートでは、保安点検を行なっている都合上、PCBを含有している設備の処理も多く依頼を受けております。
分析業者の紹介から設備の更新工事、取り外した設備の処理まで通して行なうことが出来ますので、設備の処理をどうすればよいか悩んでいる方は是非ご一報ください。
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参考
低濃度PCB廃棄物早期処理情報サイト｜環境省
